台風の被害が出ています

(産地の声)vol.1364                    2018.10.3

 台風24号は、日本列島をくまなく荒らし回ったとんでもない台風でした。7,8月と高温の猛

暑が続き、9月に入ったら今度は雨続きで、異常気象続きだったところに最後のパンチを食らわ

された感じです。

 

 手作り体験で稲刈りをしたのですが、手刈りでハザ掛けをした田んぼが、一晩で全部ひっく

り返されました。翌日天候が良かったので手直しです。竹を組みハザを作りますが、新規にや

るより手間がかかります。

 ひっくり返ったハザに絡んだ稲束を外し、縄で組んだハザを一つ一つ外し、そうして、もう

一度ハザを組み稲の束をかけました。ドイツから来た青年、そして仲間にも応援を頼み、なんと

か一日で終えることができました。人数は力です。

 一方、家の前の育苗ハウスが無残にもひっくり返ってしまいました。ハザ直しの方が急を要

したので、今日から片付けを始めました。隣に今年建てたもう一棟のハウスがあり,そちらは

無事だったのですが、並んでいた古い方のハウスが吹っ飛んだのです。

 よく見たら、ひっくり返ったハウスの足が新しいハウスに屋根に突き刺さっているではあり

ませんか。吹き回されたハウスは、鉄管がぐにゃぐにゃになり片付けるにも一筋縄にはいきま

せん。

 ベンチや金槌、ドリル、電動カッターなど道具なしでは手に負えません。それに空中部分も

あるので、三脚も必要です。娘と連れ合い、夕方は息子も入って4人体制でしたが終わりません

でした。

 また、明日雨が降る予報があったので、稲刈りもしました。その田んぼも雨の影響でぬかる

みがあって、コンバインが滑って前に進みません。ひどいところは、泥にとられてまっすぐ前

に進まないのです。と言うことは稲が刈れないことになります。で、どうしようもないところ

は手刈りです。

 なんとか終えることはできましたが、一難去って又一難、そしてまた一難、と言ったところ

ですか。昼に畑の様子も見に行ったのですが、大根畑が悲惨な状況でした。強風によってあお

られ株がなくなってしまっています。目見当ですが残りは3分の一位か、それ以下です!今年

の三浦大根はいくらも収穫できそうもありません。

 昨年の冬は野菜不足で高騰しましたが、今年もそんな年になるやもしれません。仲間の畑を

見てないので何とも言えませんが、心配になります。

 

                     おかげさま農場・高柳功