最近の読書

(産地の声)vol.1345                   2018.5.23

 長年の友人が久しぶりに訪れ「ずっと農を頑張ってほしい」と言われました。その友人二人から戴いた本を読み始めたのですが、これが難しい。

 

 一冊は「明治維新の過ち」、副題として「日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト」となっているのですが、こちらはすこぶる納得しながら読みました。私の中に何故日本人は日本の伝統や誇りをなくしてしまったのか、と言う疑問をずっと持ち続けて来ましたので、溜飲の下がる思いで一気に読み終えました。

 太平洋戦争までは西洋の、戦後はアメリカの物まねをして数千年培ってきた日本人の伝統を消してきたのが明治以来の歴史だったように思えてならなかったのです。

 万機公論に決すべし、で始まった明治政府が「薩長にあらずんば人にあらず」とまで言われた国にしてしまったのかが分かる内容です。

 次に手に取ったのがニック・レーンの「生命、エネルギー、進化」ですが、これが難しいのです。必死に分からないまま読み進めているのです。

 生命誕生の謎。生命の進化と言うけれど細胞のレベルで観れば基本は細菌から人間まで植物も含めて基本構造は変わらない、と言うことらしいのですが、、、。この本の解説本が欲しい感じです。

 それに比べればNHKの人類誕生スペシャルの方がはるかにわかりやすいです。既に2週目が放映されましたが、ちょっと物足りないくらいです。ヒトの祖先は700万年前頃だったと言うことですが、現代人に繫がるホモサピエンスの登場は5万5千年前にアフリカに登場、そして世界に広がって、その子孫が私達というのは案外、(地球の歴史からすればですが)新生き物なのではないか、と思ったのでした。

 それ以前はクロマニョン人が20万年前からいたのに、ホモサピエンスが生き残ってきたのは集団力の違いだったというのは面白い見識です。集団であることが道具の発達や智恵の電波力が勝って食べ物を確保することが出来た。解ることは食べ物の確保の勝った種が生き残りの基本条件だったことです。 

 5月も下旬となり春から夏へと端境期になります。野菜達もほうれん草や小カブなどの冬野菜は今月でなくなります。少々不安なところもありますが何とか頑張りたいのですが,,,。

                      おかげさま農場・高柳功