野菜に急かされてます

(産地の声)vol.1340                    2018.4.25

 今日は久しぶりの雨模様です。おまかせセットの細ネギの荷作りをしたのですが、雨の中で収穫取り入れしたので泥がついてしまい水洗いをしました。

 

 水洗いすると湿気が袋にたまりとろけやすくなります。天気のいい日ならばそんなことは気を遣う必要はないのですが気になります。気温が高くなりかつ宅配の箱に一晩こもりますので傷みがでないか心配なのです。

 と言うことで宅配セットが届いたら、一つ一つ確かめて湿気が感じるようでしたら早めにお食べください。

 雨の中での仕事はいいことがありません。野菜の鮮度保持もさることながら、仕事も雨の中で、泥がついてあか抜けない仕事になってしまうのです。

 一方、田んぼの方はこの雨で水が潤沢となって代掻きが出来ました。ポンプで3日もかかって溜まらない状況でしたが行ってみると浪波と水が張られていました。午後少しして雨が上がったので、真っ白な田んぼだった所の代掻きをしました。

 「やっぱり天からの雨の力は違うなあ!」連れ合い曰く「そりゃそうよ、自然に勝るものはないのよ!」と言う。恵みの雨と言うことがありますが、雨なしの日が続いていたので本当に助かりました。

 おかげで明日から田植えを始められそうです。種を蒔いてちょうど30日です。我が家に滞在している娘さん達に苗の水かけを頼んでいるのですが、「毎日水をかけてきましたけど、稲が育って葉が大きくなって水がかけずらくなってきました!」という。

 稲も苗箱いっぱいに育って上に伸びるしかないので葉が伸びてしまうのです。稲にせかされています。

 畑に植える予定のナスやカボチャが育苗ハウスの中で育っていますが、こちらの方も「早く植えろ!」と言っています。田んぼも夏野菜も一緒に育っていますので、気が急いているのですが体は限りがありますので、「もうちょっと我慢してね!」と苗に声をかけています。

 定植したキュウリやトマトもどんどん成長し、灌水や誘引仕事が待っています。前にも書きましたが、ちょうど連休中が植え付けやあれやこれやの真っ盛りの季節です。農家は、作物が成長するのに合わせて仕事をしなければならないので、それがつらいところでもあり、やりがいのある所です。

                       おかげさま農場・高柳功