春夏野菜の準備が始まります

(産地の声)vol.1331     <春夏野菜の準備が始まります>    2018.2.14

 おかげさま農場の片岡です。久々の登場です。

 暦の上では春とはいえ、実際には今の時期が一番寒いですよね。今の時期はちょうど春夏野菜の準備の時期で、特にこの辺りでは春人参の種まき時期に当たります。

 しかし、雪が降って種が蒔けず、雪が溶けても畑がぐちゃぐちゃで蒔けず、という感じでなかなか種まきができませんでした。畑も乾いてようやく人参の種まきがスタートしています。また、ジャガイモもそろそろ種芋を植える時期です。メンバーの中から「今年は種芋を〇〇で買ったよ」と言ったような会話が飛び交っています。

 また、ミニトマトやナスなどの夏野菜の種まきは今週末に行う予定です。一般的には苗を買って移植する人が多いのですが、高柳場長はゴマ粒より小さな正に吹けば飛ぶような種を蒔いて苗作りから行います。寒いのでビニールハウスの中にさらにビニールトンネルや温床を作り、寒さから守ってあげながら育ててあげます。10日間ぐらいで芽が出てきますが、寒さで生育はほとんど進まず、苗として畑に植えられるのは5月と、とても長い時間がかかります。そして収穫は7月からですから、種まきから収穫まで5か月も日数がかかるのです。この寒い時期に夏野菜の種まきだなんて、普通の人はびっくりしますよね。

 そして何より種まき後の管理が一番の仕事です。まだまだ寒い時期ですが、これから暖かくなってくると、雑草も一気に繁茂し始めます。今の時期に蒔く人参は、ビニールトンネルで保温して育ててあげなくてはいけません。そして暖かくなってくると一気に大きくなってくるのですが、同時に雑草も大きくなってくるので、春人参は草取りに手間がかかるのです。ミニトマトやナスなどのハウスで管理しているものも、苗床を温かくしている分、水分の蒸発も早いので、水やりが欠かせません。また、3月ぐらいになって暖かい日にハウスの換気を怠ると、すぐに小さな苗が焼けてしまいます。日々の天候を見ながらハウスの開け閉めを行う必要があるのです。

 こんな感じで、農業で収穫だけの時期というのはわずかしかありません。年末年始にようやく地域の事、家のことを行いお正月にほっと一息つくぐらいで、また2月頃からいつものサイクルの仕事が始まります。自然のサイクルに合わせて人間も都合をつけて仕事をしていく、それが農業ですよね。

 

                           おかげさま農場 片岡弘充