立秋です

(産地の声)vol.1304     <立秋です>          2017.8.9

 夏野菜は果菜類が主流です。トウモロコシ、トマト、ナス、キュウリ、カボチャ、スイカに加え近年はオクラやゴーヤなどを作るようになりました。こうした果菜類は体を熱くなっている体を冷やしてくれる野菜です。

 

 しかもこの暑い夏でも元気に育つ生命力を持っています。ほうれん草や小松菜は本来冬の野菜です。夏のほうれん草は30日もかからず育ってしまいます。しかも気候に合いませんので、病気が出やすく消毒をしないと出来ません。栄養価も半分以下だと聞きます。

 旬を食べると言うことは、人間もその旬を生きているのですから相性が良く詩旬に合わせた体つくり=生命力が養われるのだと思うのです。

 今年もスイカが豊作で、汗を流しながら冷蔵庫で冷えたスイカを食べるのは最高です。午前のお茶に1個、午後のお茶に1個、お客さんがきても1個と毎日食べ続けています。アメリカから来たトロイというウーハーさんは「旨い!旨い!」と言い続けていました。

 ともあれ夏は夏野菜を食べて欲しいと思います。今日も未来塾の若者7人ほどきましたが、帰りがけに跳ね出しのナスやトマトをあげたら「ナスの揚げ出しや漬け物、味噌汁でもいいし、ナスは最高ですね!」「ヘタな栄養補助剤よりよほど体にいいよね!」 全くその通り。夏には夏野菜で元気に過ごしてください。

 暦は、7日が立秋で早くも秋になったと告げています。台風5号が南西諸島方本州を抜け新潟秋田へと向かっています。各地で豪雨が心配なほどなのにここ千葉は雨が少なく少しは雨が欲しいところですが中々降りません。

 かって異常気象を言い続けていた時期がありましたが、最近の異常気象は一段とレベルが上がってきています。台風は西から東へと移動するものだったのが、昨年あたりから東から西へ移動するという。過去になかった大変動です。

 今年の天候は高温が続き稲も例年より1週間ほど生育が早まっている感じがします。温暖化の影響もあるのでしょうか。夏野菜を早めに切り上げて、稲刈りの準備を急いだ方が良いのかも知れません。

 人参の種まきが始まりました。ブロッコリーやキャベツの種まきも始まります。立秋を迎えると言うことは秋冬野菜の準備が始まる季節なのです。

                     おかげさま農場・高柳功