病気、虫、雑草が外からやってくる

(産地の声)vol.1300 <病気、虫、雑草が外からやってくる>  2017.7.12

 ここのところ南米産の毒を持ったアリ=ヒアリが各地で発見されたことが何度も報道されています。一般市民は気をつけようにも気をつけることが難しい。相手は小さく,かついつどこに出現するのか分かりません。

 

 昨日だったか果樹農家に新種のカミキリムシがが発生して,収穫皆無になって,これからどうしていいか分からない。これではもう栽培できない。と言ったコメントがされていました。

 全く困ったものです。グローバル化というのは、世界中からものが集まることだとも言えます。

 高度経済成長時代から現在まで、ここ数十年という時間の中で思うことは、これが当然の結果であり、ますますそんなことが起こり続けるだろう,と。

 なぜならばその影響を直に受け続けてきたからです。都市に住む人は余り分からないかも知れませんが、農の営みの中で、新種の病気の発生、見たこともない虫が発生、この国になかった雑草も増えています。と言うよりそれが恒常化してきていて、ヒアリやカミキリムシもその流れだよな、としか思えません。

 ガットからWTO,そしてTPP,FTAなどと横文字を並べて国際化が金科玉条のようにまかり通ってきた歴史は一方で自然の生態系を変え、農薬と呼ぶ化学処理に頼った対策で押さえ込んできた、とされていますがそれで問題は解決するのだろうか、と危惧を抱きます。

 地球環境の違いによってそれぞれの地域生態系が営まれてきたはずなのですが、経済成長、経済主義優先の社会を目指すことによって生ずるリスクや変化に対する対応や対策はほとんど顧みないできてしまった感があります。

 グローバル化と言うことは、世界中の物資の移動とも言えます。そして厖大な物資の影に紛れ込んで病気、害虫、雑草が進入し続けています。地球レベルの種の移動が何を起こすか、それぞれの自然生態系にとって変化、対応の出来ない事態が進行中、のように思えます。

 私は今日本ミツバチを増やそうと養蜂箱を設置しています。中々居着いてくれませんが、この地域に見合った生態系の維持が必要なのでは,との想いからです。

 連日の暑さの中、ナスやキュウリ、トマトなど夏野菜が育っていますが,そろそろ雨が欲しいところです。九州の雨がこちらに来るといいのですが、、、。

                        おかげさま農場・高柳功