(産地の声)vol.1293 <夏日が続いてます> 2017.5.25
5月というのに夏日が続きます。ナスやキュウリ、トマトなどが、そしてつい先週植え終
えた稲もぐんぐん育っているのがわかります。
農業は一年というサイクルで段取りをし季節に合わせて仕事をしなければなりません。
種を蒔いたらもう人間側の都合ででなく、蒔かれた作物の都合に合わせて仕事をするしか
ありません。
子育ても同じです。子育ても大人の都合でする訳にはいかない。子供の成長に合わせて
面倒を見ないと上手く育ちません。それでも上手くいくかわからないところがあるのは人
間も野菜も同じです。
冬人参が終わり、新人参が出始めました。天候に恵まれたのか成長が順調です。会員農
家の石橋が始まりですが、最初はハウスものです。次にトンネル栽培のものが出荷されま
すが、種まきが12月から始まるのでハウスものの方が作りやすいのです。
キュウリやピーマンも採れ始まりました。夏野菜は気温で成長するので、夏日が続くと
急速に成長するようになります。とは言えまだ始まったばかりなので大量という訳にはい
きませんが、6月からは本格的に出始めるでしょう。
一方雨不足で、サツマイモの植え付けが心配です。畑が乾燥して干ばつ気味なのです。
サツマイモは暑さに強い作物ですが、土中水分が不足すると植え付けた苗がしおれ中々活
着しないのです。
昨日来たお客さんが「植え付けたけど、しおれて枯れ上がりそうだ!」と話していまし
たが、さもありなん、というお天気です。
また、作物もそうですが雑草も勢いを増しています。私の場合、ここ数日は草退治です。
畑周りをモア(草刈機)をかけたり中耕したり、田んぼでは畔の草が伸びて、畦刈りに追
われています。
無農薬栽培の最大の障害は雑草です。畑いっぱいに野菜が育つまでが勝負です。作物が
畑いっぱいに育ってしまえば草も出られなくなるので一段落するのですが、それまでは頑
張っての草取りの日々です。
夏日の影響は虫たちにも出ています。キュウリに早くもアブラムシが取り付き始めまし
た。水分が十分にあると案外出ないのですが乾燥気味になるとアブラムシが付きやすいの
です。スナップエンドウが今週の宅配セットに入りますが、こちらのほうもアブラムシが
目に付くようになりました。雨がほしい!!
おかげさま農場・髙柳