医食同源を

(産地の声)vol.1276    <医食同源を>         2017.1.26

 おかげさま農場の宅配は、おまかせセットでその時の取れたて野菜を10品程度で毎週配送しています。今週は、人参、里芋、大根、ほうれん草、小松菜、長ネギ、小カブ、キャベツ、サニーレタス、ゴボウです。

 

 それぞれ旬の野菜です。それでも昔からすると野菜を食べていないのでは、と思う気がします。昔は人参であれば1k単位でしたが今は500g単位で荷つくりするようになっています。

 お客さんが多すぎるというのです。家族が少なくなってきたという話も聞きますが、野菜はちゃんと食べた方がいいと思います。

 「医食同源」を標榜して来た当農場ですが、ここ50年で日本人の食が大きく変わっています。お米という粒食からパンという粉食に、味噌汁から牛乳へ、緑茶からコーヒーへと日本人の食べ物が輸入食品で満たされるようになってしまいました。

 先日、ガンに罹って食で養生し回復した方が見えました。胃がんでしたが、3期から4期にさしかかっていたと聞きましたが、今では健康回復して20年という。その方は無農薬玄米を食べていますので、私の所に直に買いに来るのです。 「ここの玄米で直ったようなものだ」と言ってくれることは嬉しいことなのですが、自分で畑をかりて自前の野菜を作ってきた努力は相当なものです。「意地でも生き抜かなければならないんですよ。同じ仲間で同じ病気に罹った人たちがいてその人たちは手術をしたんです。だから違う道を選んだものとしては彼らより長生きしないといけないんです!」

 たぶんそういう生きる意思があったことこそが最も大事だったのではないかと思えたのでした。

 病気は、誰もが望んでなるものではありません。ちょっとしたこと些細なことの積み上げが、積もり積もってなってしまうもののように思います。スーパーやコンビニにはあらゆるものが並んでいます。何を食べていいのか、何を選んだらいいのかわからなくなるほどです。

 要は、基本食とバランスではないかと思います。我が家は、ごはんに味噌汁プラス野菜とお魚少々が基本です。私達の育てる野菜やお米も同じでどんなにいいものでも過ぎれば健康に育ちません。

 ほどほどに、バランス良く食べ健康を保ちたいものです。

                    おかげさま農場・高柳功