田んぼのこと

(産地の声)vol.1275    <田んぼのこと>         2017.1.18

 北日本、日本海側は豪雪が続いています。この千葉は、と言えば寒が緩んだ感じはするのですが、毎朝の畑は真っ白な霜が降り続いています。

 

 

 霜が溶け、太陽の熱で寒風が吹き始めて枯れ草が乾いた午後、田んぼに出て畦の草を燃しに出かけました。畦に枯れ草があると畦塗りが上手くいかないのです。

枯れ草は芯が残って機械に絡みつきます。枯れ草があるとないのでは畦の仕上がりが違ってきます。

 火を使う場合、注意が必要です。燃え広がらないように風が強いときは、風下から、そして火が広がっても止まるようにしなければなりません。全体を見てどこから始めるか、それでいてきれいに燃しきれるようやりたいのです。

 娘と二人で出かけたのですが、まだ慣れていないので風の状態の見方や、周辺を見渡してどこから始めるか、教えながらの仕事です。

 枯れ草を退治したら、次は昨年の経験から田んぼの直しが待っています。トラクターにはまってしまったところや、コンバインが往生したところなど、重機を使って田んぼの改良をしなければなりません。田植えが始まる前には仕上げする必要があります。

 ムラの人たちもコンバインが壊れたり高齢化の影響で毎年何人かが田つくりをやめる人が増えています。私の所にも2人ほど「田んぼを作ってくれ」ときています。

 ムラの総会では「やめる人もやってくれる人も大変だ」「田んぼを持ってる人も、やってくれる人もボランティアのようなものだからなあ」「10年先はどうなるんだろうか」などの話が繰り返されています。そんな中でも、やる方はちゃんとやらないと気が済まないので一枚一枚田んぼを分かり、手入れして稲つくりをすることになります。

 一方、落花生の評判が良くて、今日は落花生の仕事をしました。ガス釜に入れて1時間ほどで炒り上がります。炒った豆は唐箕をかけて風選します。空実やゴミを吹き飛ばすのです。それを3度か4度かけると中身のない殻は吹き飛び、中身の詰まったものだけになります。次に、今度は手で目でみてさらに選別を下ものを計量袋詰めをします。県内から娘さんが研修に来てお手伝いしてくれました。

  そんな一日でした。

                       おかげさま農場・高柳功