身土不二

(産地の声)vol.1274    <身土不二>          2017.1.11

 寒の入りになってようやく寒波が来そうです。喜んでいるわけではありませんが、寒い季節は寒くなる方がいいように思います。暖冬などとなるとそれに伴ってその反動がどこかに出てくるように思うからです。 

 

 昨年の秋の長雨が続いたのも、梅雨時の雨知らずのような天候があったからなのではないでしょうか。

 話変わって寒さの冬は、寒さに耐え抜く野菜を食べた方がよろしい、と。この真冬でもほうれん草や小松菜は零下の冬を生き抜いています。大地にべったりと葉を広げて太陽の光をめいっぱい取り入れるかのようです。

 そして寒さに備えて、葉を厚くして凍り付かないように栄養いっぱいの姿なのです。ですがその姿は不格好です。見栄えはすっと葉が伸びた三頭身ではなくて寸詰まりのごつごつした姿です。これが本当に美味しいのです。

 先日お客さんとお茶をしながらの会話ですが、「最近の都会の人たちは本当の野菜の味が分からなくなってきているのではないか」と言った話になりました。大量生産された効率を求めた栽培方式で育てられたものと、化学肥料を使わない有機(生きていたもの)を素材としての栽培では違ってくる。そんな話でした。

 そして話は発展し、当農場で標榜している「身土不二」の話になり、本来日本人はこの国で取れたものを食してきましたが、今の食べ物は輸入食品であふれて、しかも伝統的食でもなく、全く変わってきてしまっています。

 この地で生きてきた生き物として考えた場合、細胞レベル、あるいは遺伝的レベルで異常がでてくるのではないか、などと発展してしまいました。

 人間以外の多くの動物は身土不二そのもの。外来生物が日本という気候、自然環境に適応しているといったこともあるが、そもそもその地の自然、風土、環境に適応して白人、黄人、黒人と分化適応してきたことを考えれば身土不二ということに大切さをもう一度考え直す必要があるのではないか、と思うのです。

 不足する栄養をサプリメントで取らなければならなくなるようなことを考えると何かが間違っているのではないか、そう思えてきます。

 畑の麦が青々と育っています。麦の生命力を感じます。マイナス5度、早朝の大霜に覆われる中でも、日が差して緑いっぱいの姿に感動します。その恵みで私達の命がはぐくまれているのだと思うのです。

                   おかげさま農場・高柳功

 

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コメント: 4
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