何を食べる?

(産地の声)vol.1273    <何を食べる?>    2016.12.27

 年の瀬も押し迫っていますが用事のついでに書店に行きました。

そこで出会った本が「長生きするなら 小麦を食べるな」という本でした。

 

 思い出したのが、かって(4.50年前ですが)「米を食べるとバカになる」という有名大学の某教授の説でした。それをこれでもかと言うほどキャンペーンしたのがマスコミです。

 その結果、今時の日本人は、朝食にトーストと牛乳食が流行っているようです。さらに緑茶からコーヒーへと移っています。そういう人は多い。その結果、今ではお米よりも小麦の消費量が多く、緑茶よりもコーヒー消費が多き日本になってしまいました。

 ステータスというのか、私達のように「ご飯に味噌汁」という伝統的スタイルは廃れてきました。

 学者やマスコミの言うことは当てにならない、と言うことでしょうか。さらに、糖質を取ることが不健康だ、と言う説も流行っているようです。糖質とは、世界の3大穀物であるお米や小麦、トウモロコシのことです。人間は、数万年前までは、狩猟採取で生きてきたのだから、と言う理屈です。

 これも怪しい理屈です。だとするなら、日本人が150年前は3千万人から現在の1億2千人になり、かつ世界でも80歳を越える長寿国になっていることの説明はつきません。

 ともあれ、面白いと思うのは「米を食べるとバカになる」という説がひっくり返って、その解決策は「和食」という所です。

 小麦=パンをやめて和食にすることで体調が改善する、という。

 我が家は今でも我が家の伝統?を守り、ご飯と味噌汁は一日3食の毎日で、天の恵みをいただいています。

 前述の本は、一晩で読んでしまいました。グルテンの問題だけでなく、添加物のことやらやさしく書いてありましたので面白かったです。

 「食は命」と標榜するおかげさま農場です。身土不二、医食同源を信ずる堅物です。オリンピックでも各国のから望まれているのは、有機農産物らしいです。本来の生命力あふれた食べ物が要望されているのです。その認識が一番遅れているのが日本という国のようです。 来年もよろしくお願いします。

                        おかげさま農場・高柳功