気象変動と食の大変化

(産地の声)vol.1253    <気象変動と食の大変化>    2016.8.4

 西日本は猛暑で東日本は集中豪雨に見舞われています。「デイアフターツモロー」という映画がありました。温暖化は単に地球の温度が上がるということではなく、地球温暖化→世界各地で異常気象発生→海洋大循環の変動→巨大な寒冷低気圧発生→氷河期。これが映画で描かれる地球の気候変動シナリオです。

 

 今の日本を見るとその映画の小型版の現象なのではないか、と思えてしまうのですがどうなのでしょう。関東近辺までマイナスの寒気団が居座りその影響で気温が下がると言う現象は映画ではマイナス100度の換気で全てが凍り付くというものでしたが、そんなことはないにしてもかってない天気図になっています。

 昨年の今頃はこの地は猛暑の干ばつで、お盆を過ぎたらその反対と言っていいのか雨続きの太陽の見えない日々が続きました。そのおかげで?我が家のお米は減収!平年より反収が1俵少なかったのです。

 今年は昨年の反省を含めて水回りをまめにして田んぼが干ばつ状態にならぬよう見回っていますが、雨が時折降る天候なので昨年の二の舞は避けられそうです。まだ油断は出来ませんが、、、。

 私たち稲作農家はいまだにお米つくりにこだわっています。数千年と作り続け日本人の命を支えて来たものをおろそかにしていいのかという思いがあります。

 日本人の食べ物がここ半世紀ですっかり変わり、お米より小麦=パン類の粉食へと消費量が逆転しました。飲み物も緑茶からコーヒーへと変わり、味噌汁から牛乳へと変わっています。それが日本人の体質を変える。壮大な実験だ、と言う人もいます。

 当農場も「身土不二」をテーマにしてきましたが、そういう視点からすると二重の意味で日本人は人体実験の道を歩んでいるのではないかと思えます。地球上の生き物は環境によって同種でも形や格好など変えて現在に至っています。

 人間も黒人、黄色人種、白人と長い時間と環境によって変わってきました。また、腸の長さの違い、顔つきや骨格など食や環境の適合して人種の違いが出来てきたのです。

 それが、身土不二からは大きくかけ離れたものを食べるようになったこと、それも粒食から粉食へと変わってきたことなど、半世紀足らずでの食の変化は私たち日本人にどのような影響を及ぼすか誰にも分かりません。          

 私たちは保守派というか日本人として生きたいと言う思いです。     

                      おかげさま農場・高柳功

 

コメントをお書きください

コメント: 2
  • #1

    Alline Talkington (木曜日, 02 2月 2017 23:16)


    Hey, I think your website might be having browser compatibility issues. When I look at your website in Firefox, it looks fine but when opening in Internet Explorer, it has some overlapping. I just wanted to give you a quick heads up! Other then that, amazing blog!

  • #2

    Cyndy Maly (金曜日, 03 2月 2017 10:24)


    I got this web site from my friend who informed me about this website and at the moment this time I am visiting this web site and reading very informative content here.