大寒です

(産地の声)vol.1225       <大寒です>     2016.1.21

  今日21日は「大寒」の日です。地球の営みの内最も寒い日と決めた一日です。暦の上でですが日本列島は寒波が襲来、日本海側はほぼ全面雪の様相です。この千葉県はと言うと雪は降りませんが寒かったです。気温は5度前後ですが、北風の吹く田んぼは30分もいたら凍えそうでした。

  朝方、村の環境保全事業の代表をしている従兄弟が来て「田んぼの排水路を見てほしい。どうも暗渠が壊れてしまったらしい」と言うので田んぼへ。

 暗渠の導管は深く埋設してあったので大丈夫と思っていたのですが、お願いした排水掃除のユンボが管をかじってしまい導管を切ってしまったようです。それで、排水路の水が暗渠排水の幹線を流れてしまい、排水路には流れなくなってしまっていたのです。

 早速、給排水の仕事をしている隣村の人を呼び一緒になって現場検証をしました。けっこうな水量が常時流れているので「面倒な仕事だな」と私も思いました。「水路を脇に掘って流してやらねば仕事にならない!」のです。

 周りの田んぼを見るとあちこちの田んぼに水が滞留し、乾かさないと困るのです。ともかく、なんとか春の田仕事に間に合うように、とお願いして早々と引き上げました。

 一方、畑の方は人参の種まきの準備が始まります。マルチングをしての種まきで、トンネルをかけます。寒が強いのでそうでないと育ちません。ここ千葉県は雪がないだけ良いのかもしれません。それでも雨や風の強い日は仕事になりませんから天気が続かないと仕事が進まないのです。

 今我が家には、チェコとイタリアの青年がホームスティしています。味噌用の大豆が今年はあまり出来が良くなかったので、手作業で選別をしています。その合間、パンクしていた自転車の修理を頼んだら、「いいですよ!」と。

 タイヤとチューブを買って来て預けたら、手際の良さに感心しました。チェコの大学4年生の青年は、はじめての日本と言うことですが日本語も上手で会話も困らないほどです。明日は香港へ行き彼女に会う予定だそうです。

 新規就農の娘さんが来て一緒にお茶したのですが「おお!インターナショナルだね!」と。国家という怪物は敵作りばかりしていますが、市民的レベルでは実に良く友好と理解を深め合っています。

 そしてみんなで大笑いしながらのティータイムでした。

                       おかげさま農場・高柳功