寒の入り

(産地の声)vol.1224       <寒の入り>     2016.1.13

  急に寒さが厳しくなりました。この頃の朝は、霜がびっしりと降り、庭先の水溜まりが完全に凍り付き、畑の麦も白雪に覆われたように白化粧しています。

  すべてのものが凍り付き、と言う表現がぴったりの朝を迎えています。

今日の天気予報は、暖冬となっていたけれどこれからは北から寒気団が押し寄せさらに寒くなると言ってました。「だけど、これでいつもの寒さなんだよな」と客さん!

 寒さのほうれん草は美味しい!寒さに耐え抜く野菜はほんとうに美味しいのです。我が家は、変わり映えのしない食べ方ですが、ゆでて鰹節を振りかけちょっと醤油をかけて食べます。

 芽の出たジャガイモの芽をかいたのと人参を入れたカレーでの食事もまた美味しい。首の取れた大根の煮付け、これも時間をかけて煮込み熱々で食べる美味しさです。温野菜がいい。

 寒さの中で食べるからこそ美味しいと言うことがあるのですね。我が家は、お肉はほとんど食べません。私は男子厨房に入らず、でづっと生きてきたものですから出されたものしか食べるしかありません。

 話変わって、今日はクラス会の幹事会でした。中学校のクラス会です。女子連からの要望があって30年ぶりのクラス会です。

 学校の先生をやっていた女史が「食べ物って大事よね」と。「今の小学校って難しいの」「いすに座れない子がいくらもいるの」といいます。椅子に座れなくて教室に寝転がるようにいたり、授業中なのにトコトコとあるいて窓の方に言ってしまったりするのだそうです。

 で、注意すると「飛び降りちゃうよ!」などと。先生もそんなことされると困るから注意も難しい。それでいて問題が起こればすべて先生のせいにする。

 子育て論議になり、「育てる責任は親にあるよな!」「我々の世代はそれが当たり前だとしてきたのに」など。

 当たり前にご飯を食べない、食べさせない。そういう家庭環境、食生活が問題ではないか、そんな話が延々と続きクラス会の打ち合わせが夕方近くなったしまったのでした。4時間も話して肝心な打ち合わせは30分足らずの半日でした。

 帰りに、我が家の大根やほうれん草などおみやげにあげて解散でした。それにしても中学や高校の同窓は昔に帰って気兼ねなく俺やお前で話せるのがいいです。

                    おかげさま農場・高柳功