今年の年越し

(産地の声)vol.1224       <今年の年越し>     2016.1.6

  明けましておめでとうございます。年内に年神様をまつり、今年も新年の挨拶を二つのお寺でして2016年は始まった。今年のお正月は、父、私たち夫婦、そして子供たち孫たち11人が揃った賑やかな元旦なのだった。

  そして4日は、仕事始め。おかげさま農場の出荷場で皆さんに挨拶して初出荷を見守り、午後は檀那寺の総代会。一年の計画を協議する。お寺や神社は曜日で決めると言うより一年の月日での決めごとが多い。

 当農場も考え方が古く「食は命」「身土不二」「医食同源」などという伝統的考えを大事にする。神宮の森特集は面白かった。神宮の森は人間が植栽してつくられた森だけれど、150年先を考えて人間が入ってはいけない森として管理されて来たという。

 そこの許可を得ていろいろな生物学者が入って調査をしたドキュメンタリーである。数千種の生き物が生息し、かつ絶滅危惧種までもが生き抜いている生態系はいろいろなことを教えてくれている。

 永遠なる森を人がつくると言う壮大な企画であり、進行中でもある。しかも湧き水まであるのは驚きだった。そして小さな川があり池もある。そこにはフナやコイなどそして小魚、小エビまで生息している。

 逆の見方をすれば、いかに人間活動が自然を破壊し各種の生き物を滅亡させているかと言うことでもある。人間の利便さを追いかけ効率や経済性というものを追いかけている醜さも判らなくてはいけないだろうと感じた。

 「日本人がこのクニの豊かな自然の恵みをいただくことをやめ、経済的理由で輸入すればよしとする浅はかな(と私は思っている)生活行動は、いかんともしがたい結果を生乱すのではないか、と危惧するものです。」

 「」は、私の今年の年賀状に書いた一説。

 今日、北朝鮮が水素爆弾の実験をしたという報道があったが、核開発はこれは許せることではない。人間が制御出来ない核開発は!。それに対して米国やこの国の指導者の反応もいただけない。経済制裁やら国際的に孤立させようとするのは、かっての日本と同じになるのではないかと危惧してしまう。

 先の大戦も詰まるところ米国はじめ世界から制裁を受けて抜け道がなくなって真珠湾へと突き進んでしまったのではないか。TVで日光東照宮の特集をしてたが、徳川260年を泰平の世に導いたことの偉大さを学びたい。

 

                   おかげさま農場・高柳功